ついに頂上

さらに厳しくなった岩の道を、体を押し上げるようにして登る。
次第にあたりに、光が増してくる。
すでに早朝4時過ぎだ。
5時過ぎには日が昇る。
このままの調子では頂上に登る前に日が昇ってしまうのでないか?
一抹の不安を感じながらも、ペースは早まらない。
人の流れが集まりはじめ、さらに行列は動かなくなる。
道幅は狭く、追い抜くわけにもいかない。
小さな歩幅でゆるゆると登り、はやる気持ちを抑えながら進む。

気温が少し上がったためか、風がさらに強くなる。
飛ばされることはないが、ちょっと油断すると転びそうになる。
明るくなりつつあるので、懐中電灯がなくても足下が見やすくなってきた。

頂上が少し見えてきた。
目を凝らすと、手を伸ばせば届きそうなところに鳥居が見える。
あれか?
あとちょっとだ。
まだ時間は5時少し前。なんとか間に合ったようだ。

鳥居をくぐると、深いため息が出た。

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